エントロピーの理論

エントロピーはたんなる物理学の概念ではない。エントロピーの法則は、生命システム、意識システム、社会システムといったあらゆるシステムを貫く法則である。本書は、オートポイエーシス、超越論的自己関係性、コミュニケーション・メディア、ファルス、スケープゴート、貨幣のシステム論的分析を行いつつ、さらにエントロピー史観から人類史を概観する。
目次
さらなる読書のために
熱力学的な、つまりオーソドックスな一般向けのエントロピーの解説に関しては、
竹内薫:熱とはなんだろう―温度・エントロピー・ブラックホール
マーティン・ゴールドスタイン:冷蔵庫と宇宙―エントロピーから見た科学の地平
ピーター・アトキンス:エントロピーと秩序―熱力学第二法則への招待
などがある。本書では取り上げることができなかったが、エントロピーと環境問題に関しては、
エントロピー学会:循環型社会を創る―技術・経済・政策の展望
を参照されたい。エントロピーと情報の関係については、
が詳しい。ただ、エントロピーの大きさをそのまま情報量と考え、でたらめの効用を説くのは、受け容れられない。
杉本大一郎:エントロピー入門―地球・情報・社会への適用
が、指摘するように、でたらめさをたくさん否定すれば否定するほど情報量が大きくなると考えるべきである。この本は、物理学者が書いた本だが、経済学への適用も試みており、少し古いけれども、お薦めの入門書である。
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