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システム論研究序説

システムは、全体部分関係から構造論的にではなく、エントロピー概念から機能論的に解明しなければならない。本書は、第一章で、地平の論理構造を解明しつつ、不確定性(エントロピー)の哲学を提唱し、第二章で、ルーマンの社会システム論を超越論的目的論へと改作し、第三節では、システム論の視点から進化と歴史を論じ、ルーマンが放棄した規範論と目的論の再建を目指す。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月14日|コメント:0個]

これまで超越論的システム論を全体部分関係論というスキームで議論してきたが、予告した通り、システムを部分に対する全体から部分を選択する機能として定義し直す必要がある。これが本書の課題である。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月14日|コメント:0個]

複数の部分をどのように配列し、組み立てていくかに関しては複数の可能性がある。その複数の可能的事態の中から一つを選ぶ規定性がシステムである。選択には不確実さが伴う。その不確実さはシステムそのものの不確実性である。我々の認識と存在の地平性とはそのような不確実性のことである。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月14日|コメント:0個]

前節で、認識の地平的不確定性が他者存在の地平であると主張した。本節ではこの主張をより詳細に論じ、他者を認識しうるのは、認識は他の様でありうる時かつその時のみであることを示そう。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月14日|コメント:0個]

様相論理学に対する従来のアプローチは不十分である。本節では、確定性の二値論理学から不確定性の多値論理学(確率論的論理学)への移行に向けて、記号論理学の確率論への還元、即ち論理の数理への還元を試みる。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月14日|コメント:1個]

今日社会システム論を論じる上で、ニクラス・ルーマンは避けて通ることはできない。本章ではまず、主著『社会システム論』を中心に、ルーマンのシステム論を検討しつつ、妥当性と規範についての問題を提起する。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月14日|コメント:3個]

ルーマンは機能システム論の立場から目的論を批判するが、ルーマンが批判しているのは実は目的論的ではなくて目的的な行為論であって、彼の依拠するシステム論自体が超越論的目的論から批判されなければならない。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月16日|コメント:0個]

本章はこれまで、ルーマンが、機能システム論の目的論的解釈を拒否したために、価値や規範、さらには妥当性一般の問題を放棄せざるを得ないことを見てきた。この章を終えるにあたって、目的論に基づくシステム論はいかにして道徳的規範を基礎付けることができるのかを総括したい。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月16日|コメント:0個]

システムを進化させるのは、複雑性の増大による複雑性の縮減である。この命題の意味を、物質システム、意味システム、社会システムの三つのレベルにおいて、確かめよう。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月16日|コメント:4個]

ルーマンは、具体的なシステム論的歴史哲学を提示していないから、本章の残りでは、ルーマンのように理論的な堀下げは深くはないけれども、歴史哲学という点では注目すべき成果を上げたシステム論者、イマニュエル・ウォーラーステインを取り上げたい。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月16日|コメント:0個]

近代世界システムは、ウォーラーステインの予想に反して、社会主義システムに移行しなかった。逆に、社会主義は崩壊した。中核と周縁へと差異化された近代世界システムは、今後も続くのだろうか。南北問題は、どのようにすれば解決することができるのだろうか。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月16日|コメント:14個]
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