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現象学的に根拠を問う

現象学は、従来にない豊かな可能性を哲学にもたらした。現象学的に根拠を問う時、人は、超越論的主観の存在を自覚する。本書は、第一章でフッサールの現象学的哲学を、第二章ではシェーラーの現象学的倫理学を批判的に検討しつつ、第三章で、現象学的還元・構成・破壊をモデルにした目的論的還元・構成・破壊による、実質的価値倫理学の超越論的基礎付けを試みる。

目次
読書案内

フッサール現象学の一般向け入門書としては、

がある。もう少し、勉強したい人には、

木田元, 野家啓一, 村田純一, 鷲田清一:現象学事典

が、お薦めである。フッサール本人の著作としては、

フッサール:論理学研究

フッサール:イデーン

フッサール:デカルト的省察

が重要である。

フッサールと比べると、現象学的倫理学者マックス・シェーラーは、現代の研究者からはほとんど相手にされていない。哲学的人間学という観点からシェーラーを扱った本なら、

などがある。実は、私も、シェーラーの倫理学よりも、ルサンチマン論とか羞恥論といった人間学的な議論の方がおもしろいと思っている。「人はなぜ性器を隠すのか」も、実はこれに触発されて書いた。

[投稿者:永井俊哉|公開日:2005年2月13日|コメント:0個]
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