浦島伝説の謎を解く

浦島伝説には不可解な謎がある。なぜ竜宮は水の中にあるのか、なぜ竜が登場しないのに竜宮なのか、なぜ玉手箱を開けると年を取るのか。これらの謎を解明しながら、個人史的にも人類史的にも忘れ去られら太古の記憶を甦らせ、さらに、なぜこの記憶が抑圧され、忘れ去られるようになったのか、個体発生的かつ系統発生的にそのフラクタルなプロセスを明らかにする。
目次
読書案内
地母神崇拝については、
安田喜憲:大地母神の時代
竜信仰については、
荒川 紘:龍の起源
池上 正治:龍の百科
篠田 知和基:竜蛇神と機織姫―文明を織りなす昔話の女たち
などを参考にした。
父権宗教に関しては、聖典が文字で残っているので、『聖書』『コーラン』『スッタニパータ』などを直接読むべきであるが、参考書としては、
石田 友雄:聖書を読みとく―天地創造からバベルの塔まで
小室 直樹:日本人のためのイスラム原論
磯部 隆:釈尊の歴史的実像
などが役に立った。
フロイトの反復説の代表作としては、『トーテムとタブー』を挙げることができる。
Sigmund Freud:Totem und Tabu
反復説批判としては、
Stephen Jay Gould:Ontogeny and Phylogeny
スティーヴン・ジェイ・グールド:個体発生と系統発生
が有名である。最後に、去勢に関しては、ラカンから影響を受けたので、難解ではあるが、
Jacques Lacan: Ecrits
を挙げておこう。
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