カリグラかネロか
X51.ORG : "666"は獣の数字に非ず - 新約聖書に新たな研究結果へのトラックバック。ヨハネの黙示録は、婉曲的に当時のローマ帝国を批判している。ヨハネの黙示録の解釈を通して、カリグラとネロとどっちが本当の暴君だったのかを考えよう。
『ヨハネの黙示録』には、ローマ帝国を暗示する獣を崇拝しないキリスト教徒をことごとく殺す第二の獣が登場します。
賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。
この数字666は、キリスト教迫害者として有名なローマ皇帝ネロのことだとこれまで考えられていました。ヘブライ文字で記された「皇帝ネロ」は、QSRNRWNの合計値が666だからです。しかし、この数字は、616ではないかという説が昔からありました。
エジプトはオクシリンクスの遺跡から発見された、ギリシャ語による最古の(三世紀頃)ヨハネの黙示録の紙片を新たな写真技術で解析、研究した結果、実際には獣の数字は"616"と書かれていたことが明らかになったという。
英バーミンガム大学の新約聖書研究家デヴィッド・パーカー教授によると、この616はローマ皇帝カリグラを表すのだそうです。だから、問題は暴君がカリグラかネロかということなわけです。
ネロは悪しき皇帝として有名ですが、カリグラはネロ以上にひどく、浪費家で、愛馬を執政官にしようとするなど正気の沙汰とは思えないことをしました。だから、『ヨハネの黙示録』では、悪しきローマ皇帝の代表としてその名が挙げられていたのでしょう。
他方で、ネロは、元老院と軍隊を敵に回して、自殺に追い込まれましたが、一般大衆には人気があり、死後何年も墓に花が供えられました。にもかかわらず、今日、カリグラの知名度は低く、ネロこそは最悪の皇帝であると思われています。それは、ネロが、64年のローマ大火災の原因をキリスト教徒による放火と考え、多くのキリスト教徒を処刑したからです。後に、キリスト教がヨーロッパの知的世界を支配するようにならなければ、ネロはこれほど悪く語り継がれることはなかったことでしょう。歴史は常に勝者によって書かれるものなのです。













